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平均年収の中央値はいくら?令和7年分の民間給与実態統計調査から読み解く

平均年収の中央値は約420万円と推定されています。国税庁の令和7年分・民間給与実態統計調査をもとに、平均給与487万円とのズレや男女・雇用形態別の違い、自分の位置の確認方法をわかりやすく解説します。

キーワード: 平均年収中央値

年収は487万円|令和7年分 民間給与実態統計調査の男女・年齢別・手取り目安">平均年収の中央値は約420万円と推定されている

国税庁が公表した「令和7年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者(5,163万人)の平均給与は487万円でした。前年の478万円から9万1,000円増え、伸び率は1.9%で5年連続の増加です(出典:国税庁)。

一方、平均年収の中央値は公表資料に直接の記載がないため、階級別の分布から推定すると約420万円になります。平均487万円との差は約67万円です。中央値とは、全員を給与の低い順に並べたときのちょうど真ん中の人の額を指します。

つまり「日本人の真ん中」は、ニュースで見かける487万円より約67万円低い位置にあるということです。

平均487万円と中央値420万円のズレが生まれる理由

給与の分布は、右側に長く裾を引いた形をしています。給与は0円を下回りませんが、上には限りがありません。少数の高い給与が全体の合計を押し上げるため、平均は中央値より高く出ます。

令和7年分の分布では、最も人数が多いのは300万円超400万円以下の層で799万人(構成比15.5%)。次いで400万円超500万円以下が792万人(同15.3%)です。平均の487万円は、この2つの山のうち右側の階級に位置します。

分布から計算すると、487万円以下の人は約6割(約60.3%)に達します。平均より低いことは決して珍しくありません。

年間の給与額(額面)その額以下の人の割合
300万円以下31.5%
400万円以下47.0%
500万円以下62.3%
600万円以下74.2%
700万円以下82.0%
800万円以下87.4%
1,000万円以下93.4%

※階級別構成比を上から足した累積です(人数の累計÷51,631千人で計算)。階級の中の並びを均等と仮定した目安であり、実際の分布とは誤差があります。

男女・雇用形態で平均年収は大きく違う

平均給与を属性別に見ると、差はさらに大きくなります。

  • 男性:597万円/女性:342万円(差は約255万円)
  • 正社員(正職員):559万円/正社員以外:210万円(約2.7倍の開き)
  • 正社員のうち男性623万円・女性444万円
  • 正社員以外のうち男性270万円・女性179万円
  • 平均年齢47.3歳、平均勤続年数12.5年

平均賞与は75万円(男性96万円、女性47万円)、平均給料・手当は412万円(男性501万円、女性295万円)です。男女差の原因が雇用形態・勤続年数・職種のどれにどのくらいあるかは、この調査だけでは判断できません。「平均が大きく違う」という事実までが確認できる範囲です。

なお、この調査は民間の事業所に勤める給与所得者が対象で、公務員や個人事業主は含まれません。また全数調査ではなく、母集団の事業所3,461,171か所のうち27,420か所を抽出した推計値である点にも注意が必要です。

自分の年収が分布のどこにいるか確認する方法

平均や中央値を眺めるより、分布の中での自分の位置を確認するほうが実用的です。手順は次の3つです。

  1. 自分の1年間の額面(給与+賞与、非課税の通勤手当は除く)を出す
  2. 上の累積表で自分の位置を確認する(例:額面450万円なら400万円以下47.0%と500万円以下62.3%の間)
  3. 同じ性別・近い年齢・同じ業種の平均と比べる

全体の平均より、条件の近い相手と比べるほうが意味のある数字になります。額面から手取りを計算したいときは手取り早見を、年収帯ごとの傾向は年収指数を参考にしてください。

中央値を見るときの注意点

中央値は万能ではありません。高い給与がさらに上がっても順番の真ん中は動かないため、中央値には現れません。賃上げが上のほうに偏っているのか、全体に行き渡っているのかは、平均・中央値・分布を並べて見て初めて判断できます。

また、ここで扱った金額はすべて額面であり、税金や社会保険料が引かれる前の金額です。実際に口座に入る手取り額は、控除の内容によって個人差・地域差があります。手取りの考え方は記事一覧の関連記事もあわせてご確認ください。

まとめ

令和7年分の平均給与は487万円、分布から推定した中央値は約420万円でした。平均以下の人は約6割に達し、男女・雇用形態による差も大きくなっています。「自分は平均より低い」と感じるのは読み違いではなく、分布の形から自然に起こることです。まずは自分の額面を出し、近い条件の分布の中で位置を確認してみてください。

よくある質問

平均年収の中央値はいくらですか?

国税庁の令和7年分・民間給与実態統計調査には中央値の直接の記載がないため、階級別分布から推定すると約420万円になります。平均給与487万円との差は約67万円です。階級内の並びを均等と仮定した目安の数字です。

平均487万円より低いのは珍しいことですか?

珍しくありません。分布から計算すると、487万円以下の人は約6割(約60.3%)に達します。最も人数が多いのは300万円超400万円以下の層で799万人です。

なぜ平均は中央値より高く出るのですか?

給与の分布が右に長く裾を引いているためです。給与は0円を下回りませんが上限はなく、少数の高い給与が全体の合計を押し上げる結果、平均が中央値より高くなります。

男女や雇用形態で平均はどのくらい違いますか?

令和7年分では男性597万円・女性342万円、正社員559万円・正社員以外210万円です。正社員のうち男性623万円・女性444万円、正社員以外のうち男性270万円・女性179万円となっています。

この調査には公務員や個人事業主も含まれますか?

含まれません。対象は民間の事業所に勤める給与所得者です。また全数調査ではなく、母集団の事業所のうち一部を抽出した推計値である点にも注意が必要です。

参考情報

関連ガイド

本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。