所得税は年収別でいくら?年収200万〜1000万円の税金と手取りの目安
所得税は年収別にいくらになるのか、年収200万〜1000万円の手取り・控除率を一覧表で解説します。令和7年分 民間給与実態統計調査の平均給与487万円も踏まえ、累進課税のしくみや所得税を抑える所得控除の考え方までまとめました。年収別の税金の目安を確認したい方は必見です。
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額面別・月の手取り目安
- 300万円 約 210,000円
- 400万円 約 270,000円
- 500万円 約 330,000円
- 600万円 約 390,000円
- 800万円 約 500,000円
- 1000万円 約 610,000円
独身・扶養なし想定の概算。棒グラフをクリック可能な年収帯は詳細ガイドへ。
所得税は年収別でいくら?まずは全体のしくみ
会社員が納める所得税は、額面年収にそのまま税率をかけて計算するのではなく、「課税所得」に税率をかけて求めます。課税所得は次の式で計算されます。
- 課税所得 = 給与収入 − 給与所得控除 − 所得控除(基礎控除・社会保険料控除・配偶者控除など)
そのため、同じ年収でも扶養家族の有無や、iDeCo・生命保険料控除・住宅ローン控除を使っているかどうかで所得税額は変わります。ここから紹介する金額はすべて「目安」としてご覧ください。なお所得税は、課税所得が大きくなるほど高い税率が適用される累進課税で、税率は5%〜45%の段階に分かれています(国税庁の速算表)。
年収別の手取りと控除率の目安
独身・扶養なし・40歳未満・協会けんぽ東京支部という条件で試算された一覧です。手取りは、所得税だけでなく住民税と社会保険料も差し引いた後の金額です。
| 年収(額面) | 年間手取りの目安 | 控除率 |
|---|---|---|
| 200万円 | 約164万5,000円 | 17.7% |
| 250万円 | 約204万2,000円 | 18.3% |
| 300万円 | 約240万円 | 20.0% |
| 500万円 | 約394万円 | 21.2% |
| 800万円 | 約595万円 | 25.7% |
| 1,000万円 | 約727万円 | 27.3% |
手取りは額面のおよそ75〜85%が目安とされ、年収が上がるほど控除率は少しずつ高くなります。年収2,000万円では控除率が約35.0%に達するという試算もあります。「年収が2倍になっても手取りは2倍にならない」と言われるのはこのためです。
年収別の所得税額はどのくらい?低年収帯の実例
所得税は、社会保険料や住民税に比べて金額が小さくなる年収帯もあります。同じ条件の試算では、年収200万円台の所得税は次のとおりです。
| 年収(額面) | 所得税の目安(年額) |
|---|---|
| 200万円 | 0円 |
| 210万円 | 約100円 |
| 220万円 | 約5,200円 |
| 230万円 | 約7,900円 |
| 240万円 | 約1万600円 |
| 250万円 | 約1万4,100円 |
年収200万円台では所得税よりも住民税・社会保険料の負担が大きく、所得税はごくわずかです。一方で年収が上がるにつれて課税所得と税率の両方が増えるため、所得税額は急激に大きくなります。
年収666万円・850万円に手取りの段差がある理由
2026年(令和8年)分の税制では、基礎控除に所得に応じた加算があり、合計所得489万円(給与収入で約666万円)を超えると加算額が42万円から5万円に、合計所得655万円(給与収入850万円)を超えるとゼロになります。この前後では、年収を10万円上げても手取りがほとんど増えない「段差」が生じることがあります。
また、社会保険料には上限があります。厚生年金の標準報酬月額の上限は65万円、健康保険は139万円(協会けんぽの場合)とされ、年収1,000万円を超えると社会保険料の増え方は緩やかになり、増えるのは主に所得税と住民税になります。
令和7年分の平均給与と所得税のデータ
国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者(5,163万人)の平均給与は487万円でした。前年の478万円から9万1,000円増え、5年連続の増加です。男女別では男性597万円、女性342万円、雇用形態別では正社員(正職員)559万円、パート・アルバイトなどの正社員以外210万円となっています。内訳は平均給料・手当が412万円、平均賞与が75万円です。これらは税金や社会保険料が引かれる前の額面の金額です。
税の面では、給与総額247兆6,479億円(前年比2.6%増)に対し、源泉徴収された所得税額は13兆1,262億円で17.4%増えました。所得税を納めた人の割合は、前年の73.1%から80.9%に上がっています。令和6年分だけに適用された定額減税の効果が令和7年分には及んでいないことが一因とみられます。
所得税を抑えて手取りを増やすには
- iDeCoや小規模企業共済など、所得控除につながる制度を活用する
- ふるさと納税で住民税・所得税の負担を調整する
- 生命保険料控除・地震保険料控除の対象になっているか確認する
- 扶養控除・配偶者控除の要件を年末調整で正しく申告する
適用条件や上限額は制度ごとに異なるため、最新の公式情報やシミュレーターで確認してください。自分の年収に近い水準は年収指数や手取り早見で確認できます。関連する記事は記事一覧から探せます。
まとめ
所得税は年収別に一律の金額が決まるものではなく、課税所得と所得控除の内容によって変わります。年収200万円台では所得税がほとんどかからない一方、年収が上がるほど税率も負担も大きくなります。まずは目安をつかみ、控除の見直しや手取り早見での確認に役立ててください。
よくある質問
所得税は年収別にどうやって計算されますか?
課税所得=給与収入−給与所得控除−所得控除で求め、その金額に5〜45%の累進税率をかけて計算します。会社員は毎月の給与から源泉徴収され、年末調整で精算されます。同じ年収でも控除の内容によって税額は変わるため、あくまで目安として考えてください。
年収500万円の所得税はいくらですか?
控除の状況によって変わるため断定はできません。独身・扶養なし・40歳未満などの条件で試算した場合、年収500万円の手取りは約394万円、控除率は約21.2%という目安が示されています。この控除には社会保険料と住民税も含まれるため、所得税だけの金額はシミュレーターで確認するのがおすすめです。
年収200万円台でも所得税はかかりますか?
試算例では、年収200万円で所得税0円、250万円で約1万4,100円など、金額はわずかです。ただし住民税や社会保険料は別にかかるため、手取りは額面より少なくなります。地域や家族構成によっても変わります。
年収が上がると所得税はどのくらい増えますか?
累進課税のため、課税所得が増えるほど高い税率が適用され、所得税の増え方は年収が高いほど大きくなります。国税庁の令和7年分調査では平均給与が487万円で、年収が上がるほど手取り率(控除率)も高くなる傾向があります。
所得税を減らす方法はありますか?
iDeCo、ふるさと納税、生命保険料控除、住宅ローン控除、扶養控除などの所得控除を活用すると課税所得を下げられます。適用条件や上限は制度ごとに異なるため、最新の公式情報を確認したうえで判断してください。
参考情報
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本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。