年収とは?額面と手取りの違い・計算方法・平均年収をわかりやすく解説
年収とは1年間の総支給額(額面)のことです。月給・賞与・残業代の合計で、通勤手当は含みません。国税庁の令和7年分調査では平均給与487万円。手取りは年収の75〜85%が目安で、年収と手取りは別の数字です。計算方法や面接で答える数字の考え方をわかりやすく解説します。
年収とは|1年間の総支給額(額面)のこと
年収とは、1年間(1〜12月)に会社から支払われた給与の総額で、税金や社会保険料が引かれる前の「額面」を指します。手取りとは?額面との違いや計算方法、年収別の目安をわかりやすく解説">手取りとは別の数字です。一般的には、月給(基本給+各種手当)の12か月分に、賞与と残業代を加えた金額になります。
国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円(前年比1.9%増)でした。これは額面の平均です。出典:国税庁(nta.go.jp)
年収に含まれるもの・含まれないもの
| 含まれる | 含まれない |
|---|---|
| 月給(基本給+手当) | 通勤手当(非課税分) |
| 賞与 | 立替経費の精算 |
| 残業代 | 退職金 |
| インセンティブ | 副業の収入(給与所得なら別途合算) |
通勤手当は含めないのが一般的です。求人票の年収例にも含まれていないことが多く、比較がずれる原因になります。
月収・月給から年収を計算する方法
- 月給(額面)×12+賞与の年額+残業代の年額
- 例:月給30万円×12=360万円、賞与30万円×4=120万円、残業代3万円×12=36万円 → 年収516万円
月給は毎月決まって支払われる額、月収は残業代を含めた実際の支給額です。年収を計算するときは月給ではなく、月収の平均を使うとより実態に近づきます。正確な金額は前年の源泉徴収票の「支払金額」で確認できます。
年収と手取りの違い|手取りは年収の75〜85%が目安
年収からは所得税・住民税・健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料などが引かれます。残った手取りは、年収の75〜85%が目安です。年収が高いほど税率や保険料の負担が増えるため、比率は下がる傾向があります。
| 年収(額面) | 手取りの目安 |
|---|---|
| 300万円 | 240万円前後 |
| 400万円 | 315万円前後 |
| 500万円 | 393万円前後 |
| 600万円 | 460万円前後 |
| 700万円 | 530万円前後 |
2026年の税率・保険料率で試算した場合、年収300万円で約241万円(約81%)、500万円で約393万円(約79%)、700万円で約531万円(約76%)、1,000万円で約727万円(約73%)という目安もあります。手取りは扶養の有無や住んでいる地域、加入する健康保険などで変わるため、あくまで概算です。詳しくは手取り早見をご覧ください。
平均年収は487万円|令和7年分・民間給与実態統計調査をわかりやすく解説">日本の平均年収|国税庁の令和7年分調査
国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)による平均給与は次のとおりです。いずれも額面で、パート・アルバイトを含み、公務員は含みません。
- 全体:487万円(前年比1.9%増)
- 男性:597万円/女性:342万円
- 正社員(正職員):559万円/正社員以外:210万円
- 平均給料・手当:412万円、平均賞与:75万円(賞与割合18.2%)
- 平均年齢:47.3歳、平均勤続年数:12.5年
年代別の平均給与(男女計)と手取りの目安は以下のとおりです。
| 年齢 | 平均給与(男女計) | 手取りの目安 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 280万円 | 225万円 |
| 25〜29歳 | 425万円 | 336万円 |
| 30〜34歳 | 462万円 | 365万円 |
| 35〜39歳 | 503万円 | 397万円 |
| 40〜44歳 | 531万円 | 413万円 |
| 45〜49歳 | 550万円 | 425万円 |
| 50〜54歳 | 568万円 | 440万円 |
| 55〜59歳 | 573万円 | 444万円 |
| 60〜64歳 | 481万円 | 374万円 |
業種別では「電気・ガス・熱供給・水道業」が854万円で最も高く、次いで「金融業,保険業」が726万円、最も低いのは「宿泊業,飲食サービス業」の276万円でした。男性は55〜59歳の734万円が最も高く、女性は年齢による差が比較的小さい傾向です。給与階級別では、男性は400万円超500万円以下(16.6%)、女性は200万円超300万円以下(18.7%)の人が最も多くなっています。
平均値は一部の高収入の人に引っ張られるため、多くの人の実感より高く出ることがあります。自分の位置を確認したい場合は年収指数も参考にしてください。
面接や転職サイトでは額面で答える
面接で「現年収は?」と聞かれたときや、転職サイトに登録するときは、額面で答えるのが一般的です。求人票の「想定年収」も額面です。手取りで答えると、実際より2割ほど低く見せてしまうことになります。
賞与や残業代、各種手当を含めた総額を答えるようにしましょう。源泉徴収票の「支払金額」が最も正確な年収です。入社時に前職の源泉徴収票を提出する場合が多く、面接で答えた額と大きく食い違うと確認されることがあります。虚偽は内定取り消しや懲戒の理由になり得るため、正確な数字を伝えることが大切です。
その他の用語は記事一覧から確認できます。
よくある質問
年収と手取りはどう違いますか?
年収は税金や社会保険料が引かれる前の額面(総支給額)で、手取りはそれらが引かれた後の金額です。手取りは年収の75〜85%が目安とされ、年収が高いほど負担率が上がって比率は下がる傾向があります。扶養の有無や地域、健康保険の種類で変わるため、あくまで概算です。
年収に通勤手当は含まれますか?
一般的には含めません。非課税の通勤手当は求人票の年収例にも含まれないことが多く、含めると他の求人と比較がずれる原因になります。年収を確認するときは、源泉徴収票の「支払金額」を見るのが確実です。
年収はどうやって計算しますか?
月給(額面)×12+賞与の年額+残業代の年額で計算するのが一般的です。たとえば月給30万円、賞与30万円×4回、残業代3万円×12か月なら、360万円+120万円+36万円で年収516万円という目安になります。正確な金額は前年の源泉徴収票で確認できます。
平均年収はいくらですか?
国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円(額面)でした。男性597万円、女性342万円、正社員(正職員)559万円、正社員以外210万円です。平均値は一部の高収入の人に引っ張られるため、実感とは差が出ることがあります。
面接では額面と手取りのどちらを答えるべきですか?
額面で答えるのが一般的です。求人票の想定年収も額面で示されるため、手取りで答えると実際より低く見えてしまいます。賞与・残業代・各種手当を含めた総額を伝え、源泉徴収票の「支払金額」と大きく食い違わないようにしましょう。
参考情報
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本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。