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管理栄養士の給料はいくら?公的統計から見る平均年収と手取りの目安

管理栄養士の給料は、公的統計では「栄養士」区分に含まれ、管理栄養士だけの平均年収を示す全国統計はありません。厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとに、月額給与・賞与・企業規模別・男女別の目安と、年収400万円前後の手取りの考え方を整理します。求人票の見方や資格手当の確認ポイントも解説。

キーワード: 管理栄養士 給料

管理栄養士の給料は、公的統計では「栄養士」として集計されている

管理栄養士の給料を調べると、サイトごとに違う金額が出てきて迷うかもしれません。理由ははっきりしています。国の公的統計である厚生労働省「賃金構造基本統計調査」には「管理栄養士」という職種区分がなく、「栄養士」という1つの区分に管理栄養士と栄養士の両方が含まれているからです。つまり、管理栄養士だけの年収は487万円|令和7年分 民間給与実態統計調査の男女・年齢別・手取り目安">平均年収を示す全国統計は存在しません。

ネット上で見かける「管理栄養士の平均年収は約400万円」といった数字の多くは、この「栄養士」の統計値をそのまま紹介したものです。以下では、公表されている統計値を確認したうえで、給料と手取りの目安を整理します。金額はいずれも目安であり、勤務先・地域・経験年数によって実際の金額は変わります。

公的統計で見る栄養士(管理栄養士を含む)の給料

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の「栄養士」区分(男女計・企業規模10人以上)は次のとおりです。

項目数値
平均年齢38.9歳
平均勤続年数9.4年
きまって支給する現金給与額278,800円
所定内給与額266,900円
年間賞与その他特別給与額694,700円
労働者数105,330人

この調査は年収を直接公表していません。月額を12倍して賞与を足すと、278,800円×12か月+694,700円=4,040,300円で、約404万円という推計になります。ただしこれは統計に掲載された年収そのものではなく、あくまで試算値です。

注意したいのは、「きまって支給する現金給与額」には残業代が含まれる点です。残業代を含まない所定内給与額は266,900円で、これを12倍した約320万円を「平均年収」として紹介する媒体もあります。計算の前提が違うため数字が一致しないのです。

国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」によると、民間給与所得者全体の平均給与は4,870,000円(男性5,970,000円、女性3,420,000円、正社員5,590,000円、正社員以外2,100,000円)です。栄養士の推計年収はこれを下回る水準にあります。

企業規模・男女別で見る給料の差

同じ「栄養士」区分でも、勤務先の企業規模によって給料は変わります。

企業規模平均年齢きまって支給する現金給与額年間賞与推計年収労働者数
1,000人以上35.2歳300,400円745,300円435.0万円25,660人
100〜999人40.1歳276,000円655,000円396.7万円50,730人
10〜99人40.0歳264,600円719,600円389.5万円28,950人

1,000人以上(435.0万円)と10〜99人(389.5万円)の差は45.5万円です。ただし1,000人以上のほうが平均年齢は約5歳若く、規模だけで単純に比較できるものではありません。

男女別では、男性が月331,800円・年間賞与860,400円で推計年収484.2万円、女性が月275,100円・年間賞与683,100円で推計年収398.4万円となり、差は85.8万円です。しかし栄養士105,330人のうち女性は98,400人と約93.4%を占めており、残業時間も男性は月15時間、女性は月5時間と3倍の差があります。残業代を含まない所定内給与額で比べると男性298,000円・女性264,700円で、差は33,300円まで縮まります。この差をそのまま「性別による賃金差」と解釈することはできません。

年収400万円前後での手取りの目安

給料からは所得税・住民税・社会保険料が差し引かれます。年収400万円前後の場合、手取りは額面のおよそ8割前後になることが一般的です。月収(額面)が27万〜28万円であれば、手取りは月21万〜22万円台、賞与は支給時に別途手取りで受け取る、というイメージになります。

ただし社会保険料は加入する健康保険や年齢・扶養状況で、住民税はお住まいの自治体と前年の所得で変わります。同じ年収でも手取りには個人差があり、地域差や控除の差も生じます。年収帯ごとの目安は手取り早見で確認できます。ほかの職種と年収水準を比べたい場合は年収指数も参考にしてください。

給料を上げるために求人票で確認したい3つのポイント

  1. 月給が残業代込みかどうか。統計上の所定内給与額は266,900円です。求人票の「月給28万円」が所定内なのか、残業代や諸手当を含めた金額なのかで意味が変わります。
  2. 資格手当の額。管理栄養士と栄養士の賃金差を示す全国統計は存在しないため、実額は求人票や面接でしか確認できません。「管理栄養士歓迎」とだけ書かれている場合は手当額を確認する価値があります。
  3. 年間賞与の支給月数。統計上の年間賞与694,700円は所定内給与額の約2.6か月分にあたります。これを大きく下回る条件なら、平均より低い水準と考えられます。

まとめ

管理栄養士の給料に関する公的統計は「栄養士」区分しかなく、管理栄養士だけの平均を示す数字は存在しません。目安として、月額278,800円・年間賞与694,700円という統計値から推計される年収は約404万円、企業規模1,000人以上では約435.0万円です。手取りは年収400万円前後で額面の8割前後が目安になりますが、控除は人によって異なります。

数字はあくまで平均・推計であり、実際の給料は施設や地域で大きく変わります。気になる職場があれば、基本給・諸手当・賞与の内訳を確認したうえで判断してください。関連する記事は記事一覧から探せます。

よくある質問

管理栄養士の平均年収はいくらですか?

管理栄養士だけを対象とした全国統計は存在しません。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」では「栄養士」区分に管理栄養士も含まれており、月額278,800円・年間賞与694,700円から単純計算すると約404万円(目安)になります。これは統計に載っている年収そのものではなく試算値です。

栄養士と管理栄養士で給料は変わりますか?

資格手当を設けている職場もあり、差があると考えられます。ただし両者を分けた公的統計がないため、平均的な差額を示すことはできません。求人票の基本給や資格手当を比較して判断するのが確実です。

病院と介護施設で給料は違いますか?

公的統計は施設種別ではなく企業規模別の区分で公表されています。企業規模1,000人以上は推計年収435.0万円、10〜99人は389.5万円で差がありますが、平均年齢などの条件も異なるため、施設種別だけで単純に比較できるものではありません。

手取りはどのくらいになりますか?

年収400万円前後であれば、手取りは額面の8割前後が目安です。社会保険料は加入する健康保険・年齢・扶養状況で、住民税は自治体と前年の所得で変わるため、同じ年収でも個人差・地域差があります。

給料を上げるにはどうすればよいですか?

資格手当のある職場を選ぶ、規模の大きい施設を検討する、管理栄養士として担える専門業務の範囲を確認するといった方法が考えられます。待遇は施設ごとに異なるため、求人票や面接で基本給・諸手当・賞与の内訳を確認するのが基本です。

参考情報

関連ガイド

本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。