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管理栄養士の年収はいくら?公的統計で見る平均の目安と注意点

管理栄養士の年収を公的統計から整理。厚生労働省の賃金構造基本統計調査では栄養士区分の推計年収が約404万円で、管理栄養士だけの平均年収は公表されていません。国税庁の平均給与487万円との比較、企業規模・男女・年齢別の目安、確認すべきポイントを解説します。

キーワード: 管理栄養士 年収

管理栄養士の年収は「公的統計に存在しない」

結論から言うと、国が公表する統計に「管理栄養士だけの手取り目安">平均年収」は存在しません。厚生労働省の賃金構造基本統計調査における職種区分は「栄養士」の1つだけで、管理栄養士は独立した区分になっていません。つまり公表されている栄養士の数値には、管理栄養士と栄養士の両方が含まれています。

管理栄養士は国家資格、栄養士は都道府県知事の免許という違いがあり、病院での栄養管理や特定保健指導など管理栄養士でなければ担えない業務もあります。資格手当を設けている職場も多く、実態として管理栄養士の方が高い可能性はありますが、その差が何万円なのかを示す全国統計は存在しない、というのが正確な現状です。

栄養士(管理栄養士を含む)の推計年収は約404万円

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月24日公表)の栄養士区分の数値は次のとおりです。

項目数値
平均年齢38.9歳
平均勤続年数9.4年
きまって支給する現金給与額278,800円
所定内給与額266,900円
年間賞与その他特別給与額694,700円
労働者数105,330人
推計年収(編集部試算)404.0万円

計算式は 278,800円 × 12か月 + 694,700円 = 4,040,300円 です。ただし統計が年収を直接公表しているわけではなく、これは月額と賞与から算出した目安です。また「きまって支給する現金給与額」には残業代(超過労働給与額)が含まれます。残業を除いた所定内給与額は266,900円です。

算出方法を変えると数字も変わります。所定内給与額×12か月で見た場合は約310万円(各種手当・賞与を除く)という試算もあり、全職種平均の約396万円を下回る水準です。どの数字も「目安」として扱ってください。

国税庁の平均給与と比べると

国税庁「民間給与実態統計調査」令和7年分(nta.go.jp)によると、給与所得者全体の平均給与は487万円です。

区分平均給与
全体487万円
男性597万円
女性342万円
正社員・正職員559万円
正社員・正職員以外210万円

栄養士の推計年収404万円は全体平均を下回りますが、職種・年齢・雇用形態の構成が違うため単純比較はできません。年収の水準感を確かめたいときは年収指数も参考にしてください。

勤務先の規模で年収は約45万円変わる

企業規模別の数値は次のとおりです(いずれも推計年収は編集部試算)。

企業規模平均年齢きまって支給する現金給与額年間賞与推計年収
1,000人以上35.2歳300,400円745,300円435.0万円
100〜999人40.1歳276,000円655,000円396.7万円
10〜99人40.0歳264,600円719,600円389.5万円

1,000人以上と10〜99人では45.5万円の差があります。しかも1,000人以上の平均年齢は35.2歳で、他の規模より約5歳若い水準です。

男女差は約86万円、ただし読み方に注意

男性は推計年収484.2万円(超過実労働時間15時間)、女性は398.4万円(同5時間)で、差は85.8万円です。ただし、この数字をそのまま「性別による賃金差」と読むことはできません。理由は2つあります。

  • 栄養士105,330人のうち女性が98,400人と約93.4%を占め、母集団の性質がかなり違う可能性がある
  • 残業時間が男性15時間・女性5時間と差があり、残業代を含む「きまって支給する現金給与額」に反映されている

残業を除いた所定内給与額で比べると、男性298,000円・女性264,700円で差は33,300円に縮まります。

年齢別の年収の目安

推計年収ベースでは、20〜24歳328.7万円、35〜39歳407.8万円、55〜59歳505.3万円とされ、ピークは50代後半です。一方、所定内給与額×12か月で見た場合は20〜24歳約265万円、55〜59歳約353万円という別の見方もあります。算出方法によって金額が変わる点に注意してください。

年収を確認するときに見るべきポイント

  • 求人票の「月給」が残業代込みか所定内か。統計上の所定内給与額は266,900円が一つの基準になります
  • 資格手当の有無と金額。管理栄養士と栄養士の差を示す全国統計はないため、求人票や面接で確認するのが確実です
  • 法人の規模。1,000人以上と10〜99人で45.5万円の差があります
  • 賞与の月数。年間賞与694,700円は所定内給与額266,900円のおよそ2.6か月分にあたります

年収が分かっても、手取りは控除によって変わります。住んでいる地域や扶養の有無で差が出るため、手取り早見で目安を確認してください。関連記事は記事一覧にまとめています。

まとめ

管理栄養士だけの平均年収を示す公的統計は存在せず、参照できるのは「栄養士」区分の数値です。推計年収は約404万円、所定内給与額ベースでは約310万円という目安になり、勤務先の規模や年齢、残業の有無で金額は大きく変わります。求人票や面接で条件を確認するのが、結果的に正確な判断につながります。

よくある質問

管理栄養士の平均年収はいくらですか?

国が公表する統計に「管理栄養士だけの平均年収」はありません。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)の「栄養士」区分では、きまって支給する現金給与額278,800円と年間賞与694,700円から、推計年収は約404万円(編集部試算)という目安になります。ただし管理栄養士と栄養士が一緒に集計されており、あくまで参考値です。

なぜ管理栄養士だけの年収が分からないのですか?

賃金構造基本統計調査の職種区分が「栄養士」の1つだけで、管理栄養士は独立した区分になっていないためです。公表数値には管理栄養士と栄養士の両方が含まれます。管理栄養士は業務範囲が広く、栄養士より高い給与が設定される傾向があるとされますが、その差を示す全国統計は存在しません。

手取りはどのくらいになりますか?

年収から所得税・住民税・社会保険料が差し引かれた金額が手取りです。金額は住んでいる地域や扶養の有無、加入する健康保険などで変わるため一概には言えませんが、年収400万円台ではおおむね年収の8割前後が目安とされます。詳しくは[手取り早見](/tedori)をご確認ください。

年収を上げるにはどうすればいいですか?

資格手当の有無と金額、法人の規模、賞与の月数を確認することが実務的なポイントです。管理栄養士と栄養士の賃金差を示す全国統計はないため、求人票の資格手当欄や面接で直接確認するのが確実です。1,000人以上の規模と10〜99人では推計年収に45.5万円の差があります。

栄養士の年収は全職種平均より低いのですか?

推計年収404万円は、国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)の平均給与487万円を下回ります。ただし職種・年齢・雇用形態の構成が異なるため、単純な比較で優劣を判断することはできません。あくまで目安として捉えてください。

参考情報

関連ガイド

本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。