本文へスキップ
手取りナビ
メニュー

年収ランキング 職業別|国税庁・厚労省の統計で見る高収入職種と平均給与

職業別の年収ランキングを、国税庁の民間給与実態統計調査と厚生労働省の賃金構造基本統計調査という国の2つの統計をもとに整理。上位職種の年収目安、業種別・年齢別の平均、平均値と中央値の違い、額面から手取りを考える際の注意点までをわかりやすく解説します。

キーワード: 年収ランキング 職業

年収ランキング2025|業種・年代・男女別の平均給与と手取り目安">年収ランキング 職業別の数字は「どの統計か」で変わる

「年収ランキング 職業」で検索すると、サイトによって金額が違うことに気づきます。これは参照している統計と集計対象が違うためで、どちらかが誤りというわけではありません。日本の代表的な公的統計は次の2つです。

  • 国税庁「民間給与実態統計調査」(令和7年分):1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円。男性597万円、女性342万円。正社員は559万円、正社員以外は210万円
  • 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和7年):一般労働者(パートタイムを除く)について職種小分類144種の年収を推計。産業計の平均は約546万円、144職種の中央値は約503万円

後者は、残業代を含む「きまって支給する現金給与額」を12倍し、年間賞与を足した推計年収です。パートタイムを含まないため、国税庁の平均より高めに出る傾向があります。どちらも税金や社会保険料を引く前の額面である点は共通しています。

職業別の年収ランキング上位15職種【令和7年・賃金構造基本統計調査】

順位職種(統計の表記)年収の目安
1航空機操縦士約1,632万円
2医師約1,512万円
3その他の経営・金融・保険専門職業従事者約1,135万円
4大学教授(高専含む)約1,083万円
5歯科医師約1,063万円
6法務従事者約981万円
7管理的職業従事者約967万円
8システムコンサルタント・設計者約889万円
9大学准教授(高専含む)約876万円
10公認会計士,税理士約811万円
11研究者約802万円
12企画事務員約737万円
13小・中学校教員約735万円
14輸送用機器技術者約725万円
15鉄道運転従事者約719万円

上位には医療・法務・教育・経営など、資格や高度な専門性、管理職経験が関わる職種が並びます。全144職種の加重平均が約546万円ですから、上位は平均の2〜3倍という水準です。

ただし、これは平均値です。一部の高額な人に引っ張られるため、「多くの人の実感」に近いのは中央値(144職種で約503万円)だと考えられます。平均と中央値の違いは、年収指数で自分の位置を確認するときにも役立ちます。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年(2025年)職種(小分類)第1表をもとに月額×12+年間賞与で推計。一般労働者・産業計・企業規模計(10人以上)。パートタイム労働者は含みません。詳しい一覧はtotonoe.techやnext-skill-shift.comでも確認できます。

国税庁の統計で見る年収の分布——500万円以下が約6割

平均給与487万円という数字だけを見ると「500万円近くもらうのが普通」と感じるかもしれません。しかし国税庁の分布を見ると印象は変わります。

  • 最も人数が多いのは「300万円台」で約799万人
  • 年収500万円以下が全体の約6割
  • 年収1,000万円超は約15人に1人

つまり平均487万円は、高額所得者を含めた平均であり、真ん中の人(中央値)はこれより低い水準にあります。「平均より下だから失敗」という話ではなく、分布の形を知っておくことが大切です。

出典:国税庁 民間給与実態統計調査(令和7年分)、LIMO

業種別の平均給与ランキング——1位と最下位で578万円差

職業ではなく「業種」で見ると、格差はさらにはっきりします。

順位業種平均給与(目安)
1電気・ガス・熱供給・水道業854万円
2金融業、保険業726万円
3情報通信業682万円
4建設業590万円
5製造業573万円
12サービス業402万円
13農林水産・鉱業394万円
14宿泊業、飲食サービス業276万円
—全体平均487万円

最も高い電気・ガス・熱供給・水道業(854万円)と、最も低い宿泊業・飲食サービス業(276万円)の差は578万円です。同じ「正社員」でも、業種によって水準が大きく異なることがわかります。

出典:memorva.jp(国税庁統計の集計)

年齢階層別の平均給与——全体のピークは55〜59歳

年齢男性女性全体
20〜24歳294万円265万円280万円
30〜34歳529万円376万円462万円
40〜44歳648万円370万円531万円
50〜54歳715万円376万円568万円
55〜59歳734万円357万円573万円
60〜64歳613万円307万円481万円
全体平均597万円342万円487万円

全体では55〜59歳の573万円がピークです。男性も55〜59歳(734万円)が最も高い一方、女性は25〜29歳(383万円)が最も高く、以降は緩やかに下がる形になっています。これは結婚・出産・育児や介護などで就業時間を短くする人が増えることが一因と考えられますが、あくまで集計上の傾向であり、個人差が非常に大きい点には注意してください。

年収ランキングを見るときの注意点

  • 平均・推計値である:同じ職種でも、企業規模・地域・雇用形態で大きく変わります。企業規模別の平均は、従業員1,000人以上で約649万円、100〜999人で約518万円、10〜99人で約456万円という結果です
  • 対象外の人がいる:個人事業主・フリーランス、常用労働者10人未満の企業で働く人、パートタイム、公務員、船員などは調査の対象外です
  • 額面と手取りは別物:給与からは所得税・住民税・社会保険料が引かれます。手取りは一般的に額面の7〜9割程度が目安です

年収487万円の場合、手取りはおおよそ370〜400万円前後になることが多いとされますが、家族構成・住んでいる地域・加入する保険などで変わります。詳しいイメージは手取り早見をご覧ください。

まとめ:年収ランキングは「平均」ではなく「位置」を知る道具

職業別の年収ランキングを見るときは、次の3点をセットで押さえておくと誤解が減ります。

  1. 出典が国税庁なのか厚生労働省なのか(対象者と推計方法が違う)
  2. 平均値なのか中央値なのか(平均は高額所得者に引っ張られる)
  3. 額面なのか手取りなのか

ランキングは「この職種に就けばこの年収が保証される」というものではなく、あくまで目安です。同じ職種でも企業規模や地域で差があるため、転職やキャリアを考える際の参考値として使い、気になる場合は実際の求人票の想定年収も確認するようにしましょう。他のガイド記事は記事一覧にまとめています。

よくある質問

職業別の年収ランキングで最も高い職種は何ですか?

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年の職種小分類(一般労働者・産業計・企業規模計10人以上)では、航空機操縦士が約1,632万円で最も高いという結果です。次いで医師が約1,512万円、その他の経営・金融・保険専門職業従事者が約1,135万円と続きます。ただしこれは税金や社会保険料を引く前の額面の推計値であり、平均値である点に注意してください。

平均年収487万円は手取りですか?

いいえ、額面(税・社会保険料を引く前)の金額です。手取りは一般的に額面の7〜9割程度が目安といわれ、年収487万円の場合はおおよそ370〜400万円前後になることが多いとされますが、家族構成・お住まいの地域・加入する保険などで変わります。あくまで目安としてお考えください。

平均年収と中央値はどう違いますか?

平均値は全体の合計を人数で割った値で、一部の高額所得者に引き上げられます。中央値は給与を低い順に並べたときの真ん中の値で、多くの人の実感に近いとされます。国税庁の分布では最も人数が多いのは「300万円台」で約799万人、年収500万円以下が全体の約6割です。144職種の中央値は約503万円で、産業計の平均約546万円より低くなっています。

国税庁と厚生労働省で平均額が違うのはなぜですか?

対象者と算出方法が違うためです。国税庁「民間給与実態統計調査」は1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与を示し、令和7年分は487万円。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」はパートタイムを除く一般労働者を対象に、月額給与×12+年間賞与で推計しており、産業計の平均は約546万円と高めに出ます。どちらも額面の金額です。

ランキング上位の職種を目指せば高年収になれますか?

資格や専門性が年収に結びつきやすい職種があることは確かですが、ランキングは平均の目安であり、収入を保証するものではありません。同じ職種でも企業規模や地域で差があり、従業員1,000人以上の企業では約649万円、10〜99人では約456万円という集計もあります。求人票の想定年収や勤務地・雇用形態もあわせて確認することをおすすめします。

参考情報

関連ガイド

本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。