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中小企業の社長年収はいくら?資本金別の平均と手取りの目安

中小企業の社長年収は平均661万円(資本金2,000万円未満の役員報酬)が目安です。国税庁の民間給与実態統計や経常利益別の社長年俸データをもとに、一般社員・大企業役員との比較や手取りの考え方をわかりやすく解説します。

キーワード: 中小企業 社長 年収

中小企業の社長年収の平均は?最新統計で確認

国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円(男性597万円、女性342万円)です。では、中小企業の社長(役員)の年収はどのくらいなのでしょうか。

同調査では、資本金2,000万円未満の企業における役員の平均報酬は661万円とされています。日本の企業の大多数は中小企業であるため、多くの社長の報酬はこの水準に近いと考えられます。ただし役員報酬は会社の業績や方針で自由に設計できるため、個人差・地域差が非常に大きい点には注意が必要です。

資本金別に見る役員報酬の平均

国税庁の統計では、企業規模(資本金階級)によって役員報酬の平均に差があることが示されています。おおよその目安は次のとおりです。

資本金役員の平均報酬(目安)
2,000万円未満661万円
2,000万円以上1,000万円
5,000万円以上1,324万円
1億円以上1,458万円
10億円以上2,093万円

全規模の平均は849万円とされ、資本金10億円以上の2,093万円とは3倍以上の開きがあります。中小企業の社長は、大企業の役員と比べて報酬が大きく抑えられている実態が読み取れます。

社長の年収は会社の利益に連動する

中小企業の社長年収は、会社の経常利益と連動する傾向があります。古田土経営が中小企業1,314社を対象に行った調査では、経常利益と社長の平均年俸の関係が次のように示されています(黒字企業が81.4%を占める調査のため、赤字企業を含めた実態はさらに低い可能性があります)。

経常利益社長の平均年俸(目安)
5億〜15億円4,900万円
2〜5億円3,300万円
1〜2億円2,400万円
5,000万〜1億円1,700万円
3,000万〜5,000万円1,300〜1,500万円
1,000万〜3,000万円1,200〜1,500万円
500万〜1,000万円900〜950万円
250万〜500万円680万円
1万〜250万円550万円

1,314社の平均は約1,021万円で、「社長の年俸は経常利益の約20%が相場」という見方も示されています。利益が出なければ報酬を上げられないのが中小企業経営の現実です。

一般社員や大企業役員との比較

中小企業の社長年収を他の立場と比べてみましょう。

  • 一般労働者の平均:494万円
  • 中小企業の役員(資本金2,000万円未満):661万円
  • 上場企業社員の加重平均:771万円
  • 大企業の役員(資本金10億円以上):2,093万円
  • 従業員500人以上企業の社長(人事院「民間企業における役員報酬調査」令和5年):4,226万〜8,603万円

資本金2,000万円未満の中小企業役員の661万円は、上場企業の一般社員の771万円を下回ります。「社長だから必ず高収入」とは限らない点が、中小企業ならではの特徴です。

手取りの目安を考えるときの注意点

役員報酬は給与所得として扱われ、所得税・住民税・社会保険料が差し引かれます。手取り額は一般的に額面の75〜80%程度が目安とされますが、家族構成・各種控除・お住まいの地域によって大きく変わります。たとえば年収661万円の場合、手取りは概算で480万〜500万円前後になることが多いとされますが、あくまで目安として捉えてください。

役員報酬を上げると法人の社会保険料負担も増えるため、あえて報酬を抑えて法人に利益を残す、退職金で受け取るといった設計をする社長も少なくありません。詳しい手取りの考え方は手取り早見も参考にしてください。

まとめ

中小企業の社長年収は、資本金2,000万円未満の役員で平均661万円が目安です。会社の利益に連動するため、経常利益1,000万円前後で年俸1,000万円台、利益が小さい場合は500万円台となることもあります。一般社員や大企業役員との比較、手取りの目安を踏まえて、ご自身の状況を客観的に確認してみてください。年収帯ごとの位置づけは年収指数、関連記事は記事一覧で確認できます。

よくある質問

中小企業の社長の平均年収はいくらですか?

国税庁の統計では、資本金2,000万円未満の企業における役員の平均報酬は661万円とされています。ただし役員報酬は会社の業績や方針で決まるため、個人差が非常に大きい点に注意してください。

社長の年収は会社の利益と関係がありますか?

中小企業では経常利益と連動する傾向があります。古田土経営の1,314社調査では、社長の年俸は経常利益の約20%が相場という見方が示されており、利益が小さい企業では年俸500万円台となるケースもあります。

中小企業の社長は大企業の社員より年収が低いことがありますか?

はい。資本金2,000万円未満の役員報酬661万円は、上場企業社員の加重平均771万円を下回るというデータがあります。社長という立場でも、必ずしも高収入とは限りません。

役員報酬661万円の手取りはどのくらいですか?

手取りは一般的に額面の75〜80%程度が目安とされ、年収661万円なら概算で480万〜500万円前後になることが多いとされます。家族構成や控除、地域差で変わるため、あくまで目安としてください。

社長の年収を上げるにはどうすればよいですか?

会社の利益を増やすことが基本です。ただし報酬を上げると社会保険料や所得税の負担も増えるため、法人に利益を残す、退職金で受け取るなどの設計を検討するケースもあります。税理士など専門家に相談することをおすすめします。

参考情報

関連ガイド

本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。