あずさ監査法人の年収はいくら?初任給365,000円の内訳と役職別の目安
あずさ監査法人の年収を、募集要項・公表資料・外部推計に分けて整理。初任給は月給365,000円(首都圏手当等を含み固定残業代なし)。役職別の年収目安や平均執務時間、手当・福利厚生で確認できることとできないことをまとめます。手取りの考え方や民間平均給与との比較も交えて解説します。
あずさ監査法人の年収はどこまで公表されている?
あずさ監査法人(有限責任あずさ監査法人)はKPMGインターナショナルのメンバーファームで、EY新日本有限責任監査法人、有限責任監査法人トーマツ、PwC Japan有限責任監査法人と並ぶ大手監査法人の1つです。年収を調べると「平均850万〜950万円」といった数字が見つかりますが、法人自身が役職別の年収レンジを公表しているわけではありません。
この記事では、募集要項や公表資料で確認できる一次情報と、外部メディアによる推計値を分けて整理します。金額はすべて目安・概算であり、個人の等級・勤務地・残業時間・控除の状況で実際の手取りは変わります。
あずさは職員7,362名・12事務所を持つ大手監査法人で、2025年6月期の業務収入は1,314億3,100万円です。社員(パートナー)は552名(公認会計士516名・特定社員36名)、被監査会社数は3,255社(うち大会社等954社)と公表されています。
初任給は月給365,000円。手当と固定残業代の中身を見る
募集要項に記載されている初任給は月給365,000円です。ただしこの金額には首都圏手当20,000円とワークサポート手当(東京)10,000円が含まれ、固定残業代は含まれていません。つまり東京以外の事務所では手当の構成が変わり、額面がそのまま同じとは限りません。
| 項目 | 内容(募集要項より) |
|---|---|
| 給与 | 月給365,000円(首都圏手当20,000円/ワークサポート手当(東京)10,000円含む、固定残業代なし) |
| 賞与・昇給 | 賞与年2回、昇給年1回 |
| 手当 | 時間外勤務手当、休日勤務手当、深夜勤務手当、通勤交通費全額支給(上限は所得税の非課税額) |
| 勤務時間 | 9時15分から17時15分(変形労働時間制の適用あり) |
| 試用期間 | 6ヵ月 |
額面の数字より、中身の構成を見るほうが実態に近づきます。365,000円のうち30,000円は勤務地に紐づく手当なので、勤務地が変われば構成も変わります。また固定残業代がないということは、働いた時間外が原則そのまま時間外勤務手当として支給される設計です。同じ「残業がある」でも、手取りに返ってくる形が違う点は条件を読むときの分かれ目になります。
初任給の月額で見ると、あずさ365,000円、EY新日本の首都圏365,000円、トーマツの東京・横浜365,000円が同額です。額面だけでは法人を選び分けられない、という点は押さえておきたいところです。
役職別の年収は?外部メディアの推計値はこの水準
法人が公表していない役職別の年収については、外部メディアによる推計が複数出ています。代表的なものは次のとおりです。
| 役職 | 年収の目安(外部メディアの推計) |
|---|---|
| スタッフ(入所直後) | 約550万〜650万円 |
| シニアスタッフ(入所3〜5年程度) | 約750万〜950万円 |
| マネージャー | 約1,000万〜1,250万円 |
これらはあずさの採用サイトや募集要項に書かれた数字ではなく、外部メディアによる推計値です。あずさの募集要項が公表しているのは初任給と「賞与年2回・昇給年1回」までで、役職ごとの年収レンジは公表されていません。スタッフ・シニアスタッフの時期は月給と年2回の賞与という組み合わせのため、法人の業績や残業時間によって同じ役職でも年収が動きます。
マネージャー以上は年俸制に切り替わり、賞与という名目の支給がなくなる構造は大手監査法人に共通とされます。これは年収の総額が下がるという意味ではなく、受け取り方が「月給+賞与」から「年俸の12分割」へ変わるという意味です。
年間平均執務時間で見る働き方の実態
監査品質に関する報告書では、法人ごとの年間平均執務時間が公表されています。あずさは社員2,247時間・職員1,935時間(2025年6月期)で、他法人と比べると次のようになります。
| 法人 | 社員(パートナー) | 社員以外の職員 | 集計期間 |
|---|---|---|---|
| あずさ | 2,247時間 | 1,935時間 | 2025年6月期 |
| EY新日本 | 2,020時間 | 1,948時間 | 2024年7月〜2025年6月 |
| トーマツ | 2,073時間 | 1,893時間 | 2024年6月〜2025年5月 |
| PwC Japan | 2,110時間 | 1,904時間 | 2024年7月〜2025年6月 |
あずさの公表資料では、職員の有給休暇取得率は77%、育休取得後の復職率は98%、直近1年で国内の出向や異動を経験した職員は1,599名とされています。一方で、月ごとの残業時間や繁忙期のピーク、退職率は公表されていないため、公開情報だけでは判断できません。外部メディアでは繁忙期に月40〜70時間程度の残業が生じる例が紹介されていますが、これも個人差が大きい目安として受け取るのが適切です。
手当・福利厚生で「確認できること」と「できないこと」
募集要項を確認したところ、あずさには資格手当・家賃補助・住宅手当のいずれも記載がありません。これはあずさに限った話ではなく、EY新日本、トーマツ、太陽の募集要項でも同様に記載がありませんでした。監査法人には基本的に資格手当も家賃補助もなく、転勤も基本的にないとされます。
福利厚生として記載されているのは、財形貯蓄、生命保険、住宅提携融資制度、カフェテリアプラン、ベビーシッター育児支援などです。住宅提携融資制度は「住宅ローンを借りるときの提携」であって、毎月の家賃を補助する制度ではないため、名前が似ている分だけ混同しやすいところです。休日は土曜・日曜、祝祭日、創立記念日、年末年始。休暇は年次有給休暇のほか、リフレッシュ休暇、慶弔休暇、ボランティア活動休暇、裁判員等休暇、試験休暇、子の看護休暇、配偶者等出産休暇、メディカル特別休暇などが挙げられています。
手取り額を考えるときは、額面から所得税・住民税・社会保険料が引かれることを踏まえる必要があります。同じ年収でも扶養の有無や居住地で税・社会保険料が変わるため、手取り早見でおおよその水準を確認し、詳しい年収帯の比較は年収指数も参考にしてください。
民間平均給与と比べるとどう見えるか
国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円、男性597万円、女性342万円です。正社員は559万円、正社員以外は210万円となっています。
あずさの初任給は月給365,000円で、単純に12ヶ月分と仮定すると年438万円。賞与が加わればこれを上回る計算になり、民間の平均給与と比べても高い水準に位置します。ただしこれは額面ベースの比較であり、実際の手取りは控除によって変わります。
人材獲得競争を背景に、監査法人の初任給は近年引き上げが続いているとされます。募集要項の金額は年度によって見直される可能性があるため、応募時には必ず最新の要項を確認してください。
まとめ:あずさ監査法人の年収は「公表された数字」と「推計」を分けて読む
要点を整理します。あずさの初任給は月給365,000円で、首都圏手当とワークサポート手当を含み、固定残業代は含みません。役職別の年収レンジは法人が公表しておらず、出回っている数字は外部メディアの推計です。年間平均執務時間や有給休暇取得率など、法人が数字で示している情報もあれば、月ごとの残業時間や配属の希望が通る割合のように公表されていない情報もあります。
公開情報だけで給与を選び分けるのは難しいため、規模・担当する被監査会社・任される仕事の速さ・勤務地といった自分の優先順位に戻って判断するのが現実的です。関連する記事は記事一覧から確認できます。
よくある質問
あずさ監査法人の初任給はいくらですか?
募集要項に記載されている月給は365,000円です。首都圏手当20,000円とワークサポート手当(東京)10,000円を含み、固定残業代は含みません。賞与は年2回、昇給は年1回で、時間外勤務手当は別途支給されます。金額は改定される可能性があるため、応募時に最新の募集要項を確認してください。
あずさ監査法人の平均年収はどのくらいですか?
法人自身は役職別の年収を公表していないため、正確な平均年収は不明です。外部メディアの推計では平均850万〜950万円程度、マネージャーで1,000万〜1,250万円程度とする例がありますが、いずれも推計値であり目安として扱ってください。実際の年収は等級・勤務地・残業時間などで変わります。
あずさ監査法人には家賃補助や資格手当がありますか?
募集要項には資格手当・家賃補助・住宅手当の記載がありません。福利厚生に住宅提携融資制度がありますが、これは住宅ローンの提携であり家賃を補助する制度ではありません。監査法人には基本的に家賃補助や資格手当がないとされ、転勤も基本的にないとされます。
残業代はきちんと支給されますか?
募集要項では、固定残業代を設定せず時間外勤務手当・休日勤務手当・深夜勤務手当を支給するとされています。固定残業代がない場合、働いた時間外は原則そのまま手当として支給される設計です。ただし実際の運用は配属先や時期によって異なる可能性があるため、面接などで確認することをおすすめします。
あずさ監査法人の労働時間はどのくらいですか?
監査品質に関する報告書では、年間平均執務時間は社員2,247時間・職員1,935時間(2025年6月期)と公表されています。有給休暇取得率は77%です。一方で月ごとの残業時間や繁忙期のピークは公表されていません。外部メディアでは繁忙期に月40〜70時間程度の残業例が紹介されていますが、個人差が大きい目安です。
参考情報
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本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。