JALパイロットの年収はいくら?機長・副操縦士の平均と手取りの考え方
JALパイロットの年収を、有価証券報告書で公表する運航乗務員の平均年間給与(2025年3月期・約2,005万円)と機長・副操縦士の推定年収に分けて解説。日本人の平均給与との比較、手取りの考え方、訓練生の待遇や出典の確認方法までまとめます。
JALパイロットの年収は「会社が公表した数字」と「職位別の推定」を分けて見る
JALパイロットの年収を調べると、2,000万円前後という数字と、機長2,700万円・副操縦士1,800万円という数字が同時に出てきます。この2つは種類が違う金額です。前者は会社が有価証券報告書で公表している運航乗務員(機長と副操縦士をあわせた呼び方)全体の平均年間給与、後者は公開情報をもとにした推計で、会社が公表した職位別の金額ではありません。この記事では、pilot-value.com や diamond.jp などで確認できる情報をもとに、確認できる数字と確認できない数字を分けて整理します。あわせて、年収指数 で他職種との比較も見てみてください。
会社が公表している運航乗務員の平均年間給与は約2,005万円(2025年3月期)
JALは有価証券報告書の「従業員の状況」で、運航乗務員の平均年間給与を公表しています。確認できる金額は次のとおりです(いずれも目安としての金額です)。
| 項目 | 金額の目安 | 出所 |
|---|---|---|
| 運航乗務員の平均年間給与(グループ連結・2025年3月期) | 約2,005万円 | JAL 有価証券報告書 |
| 運航乗務員の平均年間給与(グループ連結・2024年3月期) | 約1,959万円 | JAL 有価証券報告書 |
| パイロットの平均年間給与(2026年3月期として紹介された数値) | 2,152.7万円 | diamond.jp |
| 運航乗務員訓練生(入社時の月額) | 26万3,000円 | JAL 募集要項 |
ここで押さえておきたい前提は次の4点です。
- これは機長と副操縦士をあわせた「運航乗務員全体」の平均です。機長だけ・副操縦士だけの平均は公表されていません。
- 日本航空単体ではなくグループ連結の数字で、会社が注記しています。
- 算定方法は会社の注のとおり「連結人件費に含まれる現金給与相当額を当事業年度中の平均在籍人数で除して算出」したもので、税引き前の考え方の金額です。賞与・手当を含むかは注に明記がありません。
- diamond.jp の記事では2026年3月期としてJAL2,152.7万円・ANA2,335.5万円が紹介されています。対象年度や集計範囲の表記が上記の公表値と異なるため、最新の数字は必ず有価証券報告書の原本で確認してください。
機長・副操縦士の年収目安は推定2,700万円・1,800万円
職位ごとの年収は会社から公表されていないため、pilot-value.com では公開情報からの推計として、機長が約2,700万円、副操縦士が約1,800万円としています。JAL・ANAで同じ水準とする推計です。
これはあくまで推定値であり、JALが公表した金額ではありません。実際の年収は、職位だけでなく、機種、路線、経験年数、各種手当、乗務時間などで変わります。「機長なら必ず2,700万円」と断定できるものではない点に注意してください。
日本人の平均給与と比べるとどう位置づけられるか
国税庁の令和7年分 民間給与実態統計調査では、平均給与は487万円です。内訳は男性597万円、女性342万円、正社員559万円、正社員以外210万円とされています(出典:nta.go.jp)。
運航乗務員の平均年間給与 約2,005万円は、この全体平均のおよそ4倍、推計ベースの機長 約2,700万円は5倍を超える水準です。ただし平均値は一部の高額者に引っ張られることがあるため、中央値とは異なる点には留意してください。
年収2,000万円台の手取りはどう考えるか
JALパイロットの手取り額そのものは公表されていません。手取りは「額面年収-所得税・住民税・社会保険料」で、税額は家族構成・居住地・各種控除で大きく変わります。そのため、一律に「手取りはいくら」と示すことはできません。
一般的な傾向としては、年収が2,000万円を超える水準では所得税の税率が高くなり、社会保険料には上限があるため、額面に対する手取りの割合は年収400万〜500万円台のときより低くなりやすいとされます。概算をつかみたいときは 手取り早見 を使い、ご自身の家族構成や控除額に近い条件で確認するのがおすすめです。
福利厚生・訓練生の待遇など年収以外のポイント
pilot-value.com では、待遇面として次のような点が挙げられています。
- 健康保険:JAL健康保険組合。パイロット向けの医療サポート、ライセンス喪失保険など。
- 退職金・年金:確定給付型企業年金と確定拠出年金、退職一時金制度。
- 住宅支援:社宅・寮制度や住宅手当、基地変更時の引越し費用サポート。
- 休業制度:育児休業・短時間勤務・介護休業。男性パイロットの育休取得実績の記載があります。
- 訓練費用:自社養成コースの訓練費用(数千万円規模とされる)や型式訓練費用は会社負担とされています。
採用まわりの情報としては、運航乗務員訓練生の入社時月額が26万3,000円、2027年度入社の採用予定数が新卒・キャリア合計で50名程度、乗務開始後の休日は原則月10日といった内容が確認できます。訓練生の金額は機長・副操縦士の金額ではない点に注意してください。
数字を確認するときの注意点
パイロットの年収は、①会社が有価証券報告書で公表する運航乗務員全体の平均、②メディアや推計サイトが示す職位別の推定額、③本人の給与明細に基づく実額、の3種類が混在しがちです。比較するときは「いつの年度か」「機長と副操縦士のどちらか、それとも全体か」「税引き前かどうか」を必ず確認しましょう。公表値の原本はEDINETで有価証券報告書を確認するのが確実です。関連する記事は 記事一覧 から探せます。
まとめ
JALが公表している運航乗務員の平均年間給与は、グループ連結で2025年3月期が約2,005万円、2024年3月期が約1,959万円です。これは機長と副操縦士をあわせた全体の平均で、職位別の金額ではありません。機長約2,700万円・副操縦士約1,800万円は公開情報からの推定値であり、実際の年収は機種・路線・経験・手当などで変動します。手取りは控除の違いで大きく変わるため、必ず自分の条件に近い前提で試算してください。
よくある質問
JALパイロットの平均年収はいくらですか?
JALが有価証券報告書で公表しているのは運航乗務員(機長と副操縦士をあわせた呼び方)全体の平均年間給与で、グループ連結の2025年3月期が約2,005万円、2024年3月期が約1,959万円です(目安)。機長だけ・副操縦士だけの平均は公表されていません。
JALの機長の年収はいくらですか?
会社は職位別の平均を公表していないため確定額は不明です。公開情報からの推計として機長 約2,700万円とする情報がありますが、これは推定値であり、実際は機種・路線・経験年数・手当などで変わります。
JALパイロットの手取りはいくらですか?
手取り額は公表されていません。額面年収から所得税・住民税・社会保険料を差し引いて計算しますが、税額や社会保険料は家族構成・居住地・各種控除で大きく変わるため、一律に示すことはできません。概算はご自身の条件に近い前提で試算してください。
パイロット訓練生の給与はどのくらいですか?
JALの運航乗務員訓練生は入社時の月額が26万3,000円とされています(目安)。これは訓練生の金額であり、機長・副操縦士の給与ではありません。諸手当や賞与の扱いは募集要項で確認してください。
日本人の平均年収と比べてどのくらい高いですか?
国税庁の令和7年分 民間給与実態統計調査では平均給与は487万円です。運航乗務員の平均年間給与 約2,005万円はそのおよそ4倍、機長の推定額 約2,700万円は5倍を超える水準にあたります(いずれも目安)。
参考情報
関連ガイド
- パイロットの年収は平均約1,632万円|機長・副操縦士の違いと手取りの目安 年収ガイド
- JALの年収はいくら?平均949万円・1,011万円の実態と職種別・手取りを解説 年収ガイド
- ANAパイロットの年収はいくら?機長・副操縦士の手取り目安を解説 年収ガイド
- JAL CA(客室乗務員)の年収はいくら?公的統計から見る手取りの目安 年収ガイド
- 年収とは?平均487万円の最新データと手取りの目安を解説 年収ガイド
- 大谷翔平の年収はいくら?契約総額と手取りの仕組みをわかりやすく解説 年収ガイド
- 消防士の年収はいくら?平均年収・手取り・給与の仕組みを解説 年収ガイド
- ベイカレントの年収は平均1,331万円|役職別・年代別の目安と手取りの考え方 年収ガイド
本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。