銀行員の年収は平均684万円|業態別ランキングと手取り目安を解説
銀行員の年収は2025年度・国内98行平均で684万円。国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)の平均給与487万円・正社員559万円と比較し、業態別ランキングや年収別の手取り目安、年収が高い理由をわかりやすく解説します。メガバンクと地方銀行の年収格差、注意点もまとめました。
銀行員の年収は平均684万円|2025年度・国内98行の調査
銀行員の年収は、他業種と比べて高い水準にあることで知られています。東京商工リサーチが国内98銀行の2025年度有価証券報告書を集計した調査(tsr-net.co.jp)によると、平均年間給与は684万円(中央値675万5,000円)でした。前年度と比較可能な63行の653万3,000円からは、30万7,000円(4.6%増)増えています。
ここでいう平均年間給与は、有価証券報告書に記載された「従業員の平均年間給与(基本給与+賞与・基準外賃金)」です。一般的に役員は含まれず、あくまで各行が公表した平均値なので、年齢・職種・役職・地域による個人差が大きい点には注意してください。
国税庁の民間給与実態統計調査(令和7年分)では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円、正社員(正職員)は559万円とされています。銀行員の684万円は、いずれをも大きく上回る水準です。
国税庁の平均給与と比べるとどれくらい高い?
全業種の平均と並べると、銀行員の年収の高さがわかりやすくなります。以下は公表値をもとにした比較の目安です。
| 区分 | 手取り目安">平均年収(目安) | 出典の種類 |
|---|---|---|
| 銀行員(98行平均) | 684万円 | 東京商工リサーチ調べ |
| 給与所得者全体 | 487万円 | 国税庁・令和7年分 |
| 正社員(正職員) | 559万円 | 国税庁・令和7年分 |
| 男性(全体) | 597万円 | 国税庁・令和7年分 |
| 女性(全体) | 342万円 | 国税庁・令和7年分 |
銀行員の平均684万円は、給与所得者全体の487万円より約197万円、正社員の559万円より約125万円高い計算になります。ただし、銀行の平均年齢は40.1歳(大手行41.4歳、地方銀行40.2歳、第二地銀39.7歳)と、全業種の平均年齢47.3歳より若い点も影響していると考えられます。年齢構成が違うため、単純比較はできない点に留意してください。
業態別・銀行別の年収ランキング
同じ銀行員でも、大手行と地方の銀行では年収に大きな差があります。
| 業態 | 平均年収(目安) |
|---|---|
| 大手行(7行) | 854万4,000円 |
| 地方銀行(61行) | 698万9,000円 |
| 第二地銀(30行) | 613万5,000円 |
大手行と地方銀行の差は155万5,000円、地方銀行と第二地銀の差は85万4,000円で、業態間の賃金格差は大きい狀態です。
銀行別では、三井住友銀行が933万8,000円でトップ、2位があおぞら銀行の927万7,000円、3位が三菱UFJ銀行の914万3,000円でした。900万円以上は3行、800万円以上900万円未満は10行となっています。
銀行員の年収が高い理由と決まり方
銀行員の年収が高い背景としては、次のような点が挙げられます。
- 国税庁の業種別平均給与でも「金融業,保険業」は726万円と、電気・ガス・熱供給・水道業の854万円に次いで高い水準にある
- 専門知識や資格、渉外・融資などの職種に応じた手当や職務給がある
- 業績に連動する賞与の比率が比较高く、年収指数で見ても変動が大きい
- 金利上昇局面で収益が改善し、賃上げにつながっていると指摘されている
一方で、有価証券報告書の平均年間給与は、役職や年齢構成、支店の地域性などにも左右されます。「銀行員なら全員が高年収」というわけではなく、同じ銀行でも職種・等級によって差が大きいのが実情です。
年収別にみる手取りの目安
年収が高いほど、社会保険料や所得税・住民税の負担も増えます。銀行員の年収レンジごとの手取り額の目安は次のとおりです(独身・扶養なし・40歳未満などの一般的な前提で試算した概算)。
| 額面年収 | 手取りの目安 | 手取り率の目安 |
|---|---|---|
| 400万円 | 310万〜320万円 | 約78〜80% |
| 500万円 | 380万〜395万円 | 約76〜79% |
| 600万円 | 450万〜470万円 | 約75〜78% |
| 684万円 | 505万〜525万円 | 約74〜77% |
| 800万円 | 580万〜605万円 | 約72〜76% |
| 900万円 | 640万〜670万円 | 約71〜74% |
銀行員の平均684万円の場合、手取りはおよそ505万〜525万円前後になることが多い計算です。ただし、扶養家族の人数、居住地の住民税、加入する健康保険組合、iDeCoや企業型DCの掛金などで実際の手取りは変わります。より細かい金額は手取り早見のページで確認してください。
銀行員の年収に関する注意点
- 平均値は一部の高額な役職者に引っ張られることがあるため、中央値(675万5,000円)もあわせて見る
- 有価証券報告書の平均年間給与は役員を含まないのが一般的で、国税庁統計とは対象範囲が異なる
- 手取りは控除の内容で変わるため、額面年収から単純に一定率を引いた金額ではない
- 銀行員全体の傾向であり、地域・規模・職種・雇用形態によって差が大きい
まとめ
銀行員の年収は、2025年度の国内98行平均で684万円(中央値675万5,000円)という結果でした。国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査における平均給与487万円、正社員559万円を大きく上回る水準です。一方で、大手行854万4,000円・地方銀行698万9,000円・第二地銀613万5,000円と業態間の差も大きく、額面年収だけでは手取りは決まりません。
自分の年収帯の手取りを知りたいときは手取り早見、業種や年齢別の水準を比べたいときは年収指数を参考にしてください。関連する解説は記事一覧から探せます。なお、本記事の金額はすべて公表統計に基づく目安であり、個人差・地域差・控除差があることをご了承ください。
よくある質問
銀行員の平均年収はいくらですか?
東京商工リサーチが国内98銀行の2025年度有価証券報告書を集計した調査では、平均年間給与は684万円(中央値675万5,000円)でした。これは有価証券報告書ベースの従業員平均で、役員は一般的に含まれません。年齢・職種・役職・地域による個人差が大きい点にご注意ください。
銀行員の手取りはどれくらいですか?
額面年収684万円の場合、社会保険料や所得税・住民税を差し引いた手取りはおよそ505万〜525万円前後(手取り率約74〜77%)になることが多いという目安です。扶養家族の人数、お住まいの自治体の住民税、健康保険組合、iDeCoなどの加入状況で変わります。
銀行の年収ランキングの上位は?
2025年度の調査では1位が三井住友銀行の933万8,000円、2位があおぞら銀行の927万7,000円、3位が三菱UFJ銀行の914万3,000円でした。900万円以上は3行、800万円以上900万円未満は10行となっています。
メガバンクと地方銀行で年収はどのくらい違いますか?
業態別の平均年収は、大手行が854万4,000円、地方銀行が698万9,000円、第二地銀が613万5,000円でした。大手行と地方銀行の差は155万5,000円、地方銀行と第二地銀の差は85万4,000円で、業態間の格差は大きい状態です。
銀行員は国税庁の平均給与より高いですか?
国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円、正社員(正職員)は559万円です。銀行員の684万円はこれを大きく上回りますが、平均年齢や調査対象が異なるため単純な比較には注意が必要です。
参考情報
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本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。