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給料と給与の違いとは?国税庁の平均給与487万円の内訳から解説

給料と給与の違いは何か。国税庁・令和7年分 民間給与実態統計調査の数字をもとに、給与=給料・手当+賞与という統計上の整理や、平均給与487万円の内訳、業種別の差、額面と手取りの関係、よくある誤解までをわかりやすく解説します。正社員559万円・正社員以外210万円の違いにも触れます。

キーワード: 給料 給与 違い

「給料」と「給与」の違いとは? まずは結論

日常会話では「給料」も「給与」もほぼ同じ意味で使われますが、指す範囲は少し違います。

  • 給料:基本給に各種手当を加えた、毎月支給される金額を指すことが多い言葉
  • 給与:給料(給料・手当)に賞与まで含めた、より広い概念

つまり「給与=給料+賞与」と整理すると分かりやすくなります。なお、法律上は労働基準法第11条で「賃金、給料、手当、賞与その他名称の如何を問わず、労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのもの」が賃金と定義されており、「賃金」はさらに広い用語です。給料・給与・賃金は似ていますが、指す範囲が少しずつ異なると覚えておくとよいでしょう。

国税庁の統計でも「給与=給料・手当+賞与」

令和7年分 民間給与実態統計調査(国税庁)によると、1年を通じて勤務した給与所得者5,163万人の平均給与は487万円でした。前年の478万円から9万1,000円増(1.9%増)で、5年連続の増加です。内訳を見ると、統計上「給与」が「給料・手当」と「賞与」の合計であることがはっきり分かります。

項目全体男性女性
平均給料・手当412万円501万円295万円
平均賞与75万円96万円47万円
平均給与(合計)487万円597万円342万円
賞与割合18.2%19.2%15.9%

412万円+75万円=487万円となり、数字が一致します。雇用形態別では正社員(正職員)が559万円、パート・アルバイトなどの正社員以外が210万円でした。同じ「平均給与」でも雇用形態による差は大きく、自分の水準と比べるときは条件をそろえる必要があります(limo.media、memorva.jp)。

なお、この調査の金額は税金や社会保険料が引かれる前の額面で、通勤手当などの非課税分は含まれていません。あくまで平均の目安であり、個人差・地域差・控除の差がある点に注意してください。

給料・給与・賃金・俸給・年収487万円から税金・社会保険料を引いた手取りの目安を解説">手取りの使い分け

用語一般的な意味
給料基本給+諸手当。毎月の固定的な支給額を指すことが多い
給与給料に賞与を加えた総額。日常でも統計でも広く使われる
賃金労働基準法上の用語。名称を問わず労働の対償として支払うすべてのもの
俸給公務員などの給与を指す語として使われることがある
手取り給与(額面)から税金・社会保険料を差し引いた、実際に受け取る金額

企業によって呼び方や範囲は異なるため、社内規程や給与明細の項目名で確認するのが確実です。年収ベースで整理したい場合は年収指数も参考にしてください。

業種によって「給与」の水準は大きく違う

同じ令和7年分の調査では、業種別の平均給与も公表されています。

  • 最も高い:電気・ガス・熱供給・水道業 854万4千円
  • 金融業、保険業 725万6千円
  • 情報通信業 681万9千円
  • 最も低い:宿泊業、飲食サービス業 275万8千円

最高と最低の差は約578万円(約3.1倍)に達します。また、前年比で最も伸びたのは農林水産・鉱業の13.2%増だった一方、宿泊業・飲食サービス業は1.3%減、医療・福祉は1.2%減と、業種によって動きが分かれている点も特徴です(kaikeibizline.com)。全体平均の487万円だけで自分の給与を判断せず、業種別・雇用形態別の数字もあわせて見るのがおすすめです。

給与(額面)と手取りは別物

統計や求人票の「給与」は額面であることが一般的です。実際に口座へ振り込まれる手取りは、額面から次のものが差し引かれた金額になります。

  • 所得税・住民税
  • 健康保険料・介護保険料
  • 厚生年金保険料
  • 雇用保険料

国税庁の調査でも、令和7年中に民間事業所が支払った給与総額247兆6,479億円に対し、源泉徴収された所得税額は13兆1,262億円(給与総額の5.30%)とされています。所得税だけでもこの割合ですから、社会保険料を含めると手取りは額面より2〜3割程度少なくなるのが一般的です。手取りの目安は手取り早見で確認できます。

給料・給与の違いでよくある誤解

  • 「給料=手取り」ではない:給料も給与も額面を指すことが多く、手取りとは別の金額です。
  • 「給与=月給」とは限らない:賞与を含めれば年収に近い考え方になります。国税庁の統計でも給与=給料・手当+賞与です。
  • 「給料に賞与は含まれない」と断定できない:企業の呼び方によって範囲は異なります。

金額はあくまで平均の目安であり、勤務先の制度・地域・家族構成・控除の有無によって実際の金額は変わります。

まとめ

「給料」と「給与」の違いは、範囲の広さにあります。給料は毎月の給料・手当を指すことが多く、給与はそれに賞与を加えた総額です。国税庁の令和7年分 民間給与実態統計調査でも、平均給与487万円=平均給料・手当412万円+平均賞与75万円という関係が示されています。

そして忘れてはならないのが、統計の「給与」は額面だという点です。手元に残る金額は税金と社会保険料を引いた後の手取りになります。給与明細を見るときは、額面・控除・手取りの3つを分けて確認しましょう。他の記事は記事一覧から確認できます。

よくある質問

「給料」と「給与」はどう違うのですか?

一般的には、給料は基本給に各種手当を加えた毎月の支給額を指し、給与はそれに賞与まで含めたより広い概念とされます。「給与=給料+賞与」と整理すると分かりやすいです。国税庁の民間給与実態統計調査でも、平均給料・手当412万円+平均賞与75万円=平均給与487万円(令和7年分)という関係で公表されています。ただし企業の呼び方はさまざまで、社内規程によって範囲が異なることがあります。

統計でいう「平均給与487万円」は手取りですか?

手取りではありません。税金や社会保険料が引かれる前の額面で、通勤手当などの非課税分は含まれていません。額面から所得税・住民税・社会保険料・雇用保険料が差し引かれた後の金額が手取りで、一般には額面より2〜3割程度少なくなります。実際の手取りは収入や家族構成、居住地などで変わるため、あくまで目安として考えてください。

正社員と正社員以外で平均給与はどれくらい違いますか?

令和7年分 民間給与実態統計調査では、正社員(正職員)の平均給与は559万円、パート・アルバイトなどの正社員以外は210万円でした。差は349万円で、同じ「平均給与」でも雇用形態によって大きく異なります。平均を比較するときは、在籍期間や雇用形態などの条件をそろえることが大切です。

給与が同じでも手取りが変わることはありますか?

あります。所得税は課税所得に応じて税率が変わり、住民税は前年の所得やお住まいの自治体で異なります。健康保険料や厚生年金保険料も加入する制度や標準報酬月額、年齢(介護保険料の有無)によって変わります。同じ額面でも手取り額は人によって差が出るため、自分の明細で確認するのが確実です。

給与と年収はどう使い分ければよいですか?

年収は、1年間に支払われた給与(給料・手当+賞与)の総額を指すことが一般的です。国税庁の調査でも「1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与」として年間ベースの金額が公表されています。月々の給与だけで比較すると賞与の有無で差が出るため、転職や年収比較の場面では年収ベースで見るのがおすすめです。

参考情報

関連ガイド

本記事の金額は公開統計や一般的な試算に基づく目安です。実際の手取りは社会保険・税法・扶養・居住地により異なります。重要な意思決定の前に、最新の公式情報や専門家の助言を確認してください。