トラックドライバーの年収はいくら?最新統計で見る平均年収と手取りの目安
トラックドライバーの年収は、全日本トラック協会の実態調査では男性運転者の月収が37万4,900円、賞与込みで42万3,300円。job tagでは年収507.2万円とされています。最新統計をもとに職種別の年収や手取りの目安、求人票の見方をわかりやすく解説します。
トラックドライバーの年収はいくら?最新統計で確認する
トラックドライバーの年収は、参照する統計によって数字が変わります。まず押さえておきたいのが、公益社団法人 全日本トラック協会「2025年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」です(jta.or.jp)。同調査によると、令和7年5〜7月に決まって支給された全職種の1人1ヵ月平均賃金は35万9,800円(前年比5.3%増)、これに年間賞与の1ヵ月平均額を加えた月額は41万6,400円(同7.1%増)でした。
運転者の中核である男性運転者(けん引・大型・中型・準中型・普通)の平均は、1人1ヵ月平均賃金で37万4,900円(同4.1%増)、賞与の1ヵ月平均額を加えた月額で42万3,300円(同4.8%増)です。この賞与込み月額を単純に12倍すると約508万円となり、年収の目安としてよく使われる計算になります。ただしこれは平均値であり、年齢・勤務地・運行形態・会社規模によって大きく異なります。あくまで「目安」として捉えてください。
職種別に見る月収と年収の目安
同じトラックドライバーでも、扱う車種によって賃金水準は異なります。全日本トラック協会の調査から、男性の職種別平均を整理すると次のとおりです(賞与込み月額×12の単純計算による年収の目安)。
| 職種 | 月収の目安(1ヵ月平均) | 賞与込み月額 | 年収の目安(×12) |
|---|---|---|---|
| けん引 | 42万3,800円 | 48万1,500円 | 約578万円 |
| 大型 | 39万5,300円 | 44万1,100円 | 約529万円 |
| 準中型 | 35万7,400円 | 40万7,500円 | 約489万円 |
| 普通 | 34万7,100円 | 40万4,600円 | 約486万円 |
| 中型 | 33万6,000円 | 38万0,000円 | 約456万円 |
| 男性運転者平均 | 37万4,900円 | 42万3,300円 | 約508万円 |
| 女性運転者平均 | 31万1,800円 | 34万5,300円 | 約414万円 |
| 全職種平均 | 35万9,800円 | 41万6,400円 | 約500万円 |
けん引運転者と中型運転者の差は、1ヵ月平均賃金で8万7,800円、賞与込み月額で10万1,500円に達します。また男性運転者の平均年齢は50.0歳、全職種平均は48.6歳で、勤続年数も15年前後となっており、年収を比較するときは年齢や経験年数の差も考慮する必要があります。
job tagの「年収507.2万円」は何を表す数字?
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、トラックドライバーに対応する職業分類の全国の賃金(年収)として507.2万円、年齢51.5歳、所定内労働時間175時間が示されています(job.pc-k.co.jp)。これは令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工したもので、「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算された金額です。
つまり、基本給×12カ月の金額ではなく、各種手当や賞与を含んだ就業者全体の平均値です。すべてのトラックドライバーが年収507.2万円になるという意味ではないため、転職時の相場感をつかむ入口として使うのが適切です。参考として、トラックドライバーの求人賃金(月額)は令和6年度で全国28.7万円、令和8年3月の月別データでは29.7万円とされています。
国税庁の平均給与と比べるとどう見えるか
令和7年分 民間給与実態統計調査(nta.go.jp)では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円、男性597万円、女性342万円、正社員559万円、正社員以外210万円となっています。
全日本トラック協会の全職種平均(約500万円)は全産業の平均給与と近い水準に見えますが、職種構成や年齢構成が異なるため単純比較はできません。国土交通省の資料(mlit.go.jp)では、大型トラック運転者の年間所得額は全産業平均より約1割低く、中小型トラック運転者では約2割低いとされており、統計の切り取り方によって印象が変わる点には注意が必要です。
年収から手取りを計算するときの考え方
手取り額は、総支給額から所得税・住民税・社会保険料などを差し引いた金額です。年収500万円の場合、手取りはおおむね380〜400万円程度が目安とされることが多いものの、家族構成・お住まいの自治体・加入する社会保険によって変わります。
トラックドライバーは、基本給などの固定給に加えて、運行手当などの歩合給や時間外手当の割合が大きいのが特徴です。全日本トラック協会の調査でも、男性大型運転者は変動給の割合が46.1%(うち歩合給44.2%)と、職種の中でも特に高くなっています。残業や深夜・休日出勤が多い月は総支給が増える一方、社会保険料や税の負担も増えるため、月ごとの手取りは変動しやすい点を理解しておきましょう。詳しい計算は手取り早見や年収指数も参考にしてください。
求人票の月給を見るときのチェックポイント
求人票に「月給35万円」と書かれていても、その内訳は会社によって異なります。次の点を分けて確認すると、条件を比較しやすくなります。
- 基本給はいくらか(毎月の土台になる金額)
- 毎月固定で支給される手当は何か
- 運行手当・歩合給など変動する給与はあるか
- 固定残業代が含まれているか
- 賞与の有無と支給条件
- 勤務時間・残業・深夜運行の条件、年間休日
- 担当する車種・輸送距離・荷役作業の有無
- 試用期間中に給与条件が変わらないか
同じ月給でも、固定部分が多い求人と歩合部分が多い求人では、繁忙期・閑散期の収入の安定性が変わります。求人票の額面だけで判断せず、勤務条件と合わせて確認することが大切です。
まとめ
トラックドライバーの年収は、全日本トラック協会の調査では男性運転者平均で賞与込み月額42万3,300円(年収の目安 約508万円)、job tagでは507.2万円と、おおむね500万円前後が一つの目安になります。ただし車種・年齢・地域・会社規模による差が大きく、手取りは控除によってさらに変わります。数字はあくまで概算として捉え、実際の条件は求人票や就業規則で確認してください。関連する記事は記事一覧から確認できます。
よくある質問
トラックドライバーの平均年収はいくらですか?
全日本トラック協会の2025年度調査では、男性運転者(けん引・大型・中型・準中型・普通)の賞与込み月額は42万3,300円で、単純に12倍すると約508万円が年収の目安になります。厚生労働省のjob tagでは年収507.2万円とされており、おおむね500万円前後が相場感として参考になります。ただし平均値であり、個人差が大きい点に注意してください。
大型トラックと中型トラックで年収はどのくらい違いますか?
全日本トラック協会の調査では、男性の大型運転者は賞与込み月額44万1,100円(年収の目安 約529万円)、中型運転者は38万0,000円(同 約456万円)で、単純計算では70万円前後の差になります。ただし年齢や勤続年数、運行形態の違いも含んだ平均値のため、目安として捉えてください。
トラックドライバーの手取りはどのくらいですか?
手取りは総支給額から所得税・住民税・社会保険料を差し引いた金額で、年収500万円の場合の手取りはおおむね380〜400万円程度が目安とされることが多いです。家族構成や自治体、加入する保険によって変わるため、あくまで概算として考えてください。
求人票の月給が高く見えるのはなぜですか?
トラックドライバーは運行手当などの歩合給や時間外手当の割合が大きく、これらを含めた総支給額で表示されている求人があるためです。固定残業代が含まれている場合もあるので、基本給・固定手当・変動給・賞与条件を分けて確認することをおすすめします。
女性トラックドライバーの年収はどのくらいですか?
全日本トラック協会の調査では、女性運転者平均の賞与込み月額は34万5,300円で、単純に12倍すると約414万円が年収の目安です。男性運転者平均より低い水準ですが、平均年齢や勤続年数、担当車種の構成が異なるため、単純な比較はできません。
参考情報
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